英語のライティング

英語の書き方についてのブログです

ビジュアル英文解釈で酷い間違いを見つけた

ビジュアル英文解釈のP236で伊藤和夫は酷い説明をしてる。
まずは該当箇所を引用するので読んでほしい。

"Why is the sea never still? Well, there are times when the sea is nearly still, though no doubt even when it looks like glass there are waves in it too small for us to see."

(単語)still 静かな、静止した nearly ほとんど wave 波

伊藤和夫の説明

「"though no doubt even when"
ここからが難しい。"though no doubt"で簡単に「疑いはないけれども」とまとめて、"though"は接続詞なのにS+Vがないのはなぜかと訊かれると、"though it is (there is) no doubt の省略だろうなどと答えるのでは心細い。そんな省略を許す規則はどこにもないからです。
"no doubt"が"No doubt she will be in time for the train"(きっと彼女は列車にまに合うでしょう)のように、前置詞がないままで副詞的に働くことを知っているのが第1のカギ。副詞は文の中心構造を考えるときには除外してよいのが約束ですから、"there are times.....though when .... としてS+Vだけの構成を考えてみると、この文は、"there are times .....though(when S+V)S+V つまり全体では、S+V【(S+V)S+V】になることが見えるかどうかが、第2の、そして最も重要なカギなのです。」




まず問題なのがこの部分。

「"though"は接続詞なのにS+Vがないのはなぜかと訊かれると、"though it is (there is) no doubt の省略だろうなどと答えるのでは心細い。そんな省略を許す規則はどこにもないからです。」


いや、普通にこの部分は"there is"の省略だから。ネイティブは日常茶飯事で省略してるし。伊藤和夫はいったい何を言ってるんだと思った。 そんな規則はどこにもないって、その規則誰が作ったの? ネイティブはそんな伊藤和夫独自のルールなんて知らないよ? この件からもわかるように彼は何らネイティブに聞いたわけでもない彼独自のルールを、まるでこれが絶対的な英語のルールであるかのように説明してるんだよ。



私が上の文章をどう読んだかというと

"though 【there is(there is の省略)】no doubt even when it looks like glass 【that(同格のthatの省略。doubtにかかる)】there are waves in it too small for us to see."

直訳すると
「それが鏡のように見えるときでさえ、そこには私達が見るにはあまりに小さい波があるというゼロの疑いがあるんだけれども」

(この"no"をゼロと訳しているのはそうした方が使いやすいから。"I have no idea how to write in English" こういう英文でも「私は英語の書き方についてゼロの知識を持っている=私は英語の書き方を全く知らない」と考えたほうが英語書きやすいんだよ。)



伊藤和夫は同格のthatも見落としてる。
まず最初に"there is no doubt"「ゼロの疑いがある」と言っとくわけ。でも「疑い」って何の疑いだよって思うよね。だから後からその「疑い」を同格の"that "使って説明するんだよ。

"there are waves in it too small for us to see."

この部分が同格のthat節の部分。that自体は省略されることも多い。
そしてこの同格のthat節の部分で

"doubt"

を説明してるんだよ。

つまり「小さな波がある」という「疑い」がゼロなわけ。言い換えれば「確実に小さな波がある」ということ。

これが正しい読み方。doubtの後にwhen節があるから分かりにくいだけ。こうやって同格のthat節を離して書くとかネイティブなんてよくやってる。





万が一、私の読み方が間違ってる可能性もあるのでネイティブに聞いてみた。

私の質問

"There are times when the sea is nearly still, though no doubt even when it looks like glass there are waves in it too small for us to see."


The part "though no doubt" means "though there is no doubt"?

And another question. The "doubt" means "there are waves in it too small for us to see"?


ネイティブの回答

Yes that is correct


こうやってネイティブに聞けば一発で正解が分かるんだよ。そして伊藤和夫がいかに適当な説明してるのかも。



"No doubt she will be in time for the train"

この英文だって"there is" と同格のthatを省略してるだけで、きちんと書けば

"There is no doubt that she will be in time for the train"

こうなるんだよ。

これも一応ネイティブチェックかけて正しいこと確認したから。



それなのに伊藤和夫はこのno doubtを
「前置詞がないままで副詞的に働くことを知っているのが第1のカギ。」

こういうわけのわからない説明してる。

つまり彼は
"Tech-savvy users will no doubt appreciate the high level of customization the system offers."

この"no doubt"と一緒くたにしてしまってるんだよ。



やっぱり彼は自分勝手に解釈してるよね。それが正しい読み方かどうかネイティブに聞くといった事を一切してないから、間違ったことを正しいと思い込んで本でも書いてしまってる。だからネイティブに確認しないと適当なこと吹き込まれる恐れがあるんだよ。


ビジュアル英文解釈自体は初心者にとって分かりやすい良い本だと思うが、この本にも結構間違った説明がある。私が初心者の時はそんなこと一切気づかなかったけど、今読むとこうやって伊藤和夫の間違いにも気づくようになった。だから本当はネイティブに聞いたほうが良いんだよ。間違ったこと教えられるのが一番困るから。

zisakuzienita.hatenablog.com
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