英語のライティング

英語の書き方についてのブログです

英語を「やり繰りする能力」は例文暗記では身につかない


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あらかじめ日本文が提示されててそれを英語に翻訳する場合、

意味が同じなら基本的にどんな英文書いてもいい。

 



例えば下の日本文。

 

 

「私が不愉快に感じるのは彼の言うことではなくて、その言い方です。」

 

この文章はある例文集に載っていたのだが、この日本文に対する

英文はこう載っていた。

 

A: "It isn’t what he says that annoys me but the way he says it."

 

強調構文だが、この英文見た時、私ならこんな文章絶対に書かないなと思った。この英文自体は自然だし全く問題ないのだが、私は日頃こういう英文は書かないんだよね。

 

実際私が上の日本文を見て書いた英文がこれ。

 

B: "What makes me irritated is not what he says, but how he says it."

 

 

私が書くならこういう風に書くね。

念の為に英文Aと英文Bはどう違うのかネイティブに聞いたところ、

 

【ネイティブA】 They mean the same, it’s just two different ways to word it

 

【ネイティブB】Both sentences have the same meaning.

 

このように同じ意味だという回答。どっちつかってもいい。

でもこの2つの英文、同じこと言ってるのに文章の構成はかなり違うよね。このように予め日本文が提示されててそれを英語に翻訳する場合、答えは1つじゃなくて複数の言い方がある。どういう言い方するかは書き手の自由であり、そこに個々人の英文の個性が出てくる。

だから書いてる英文見たらこの人が日頃どういう英文書いてるのかだいたい分かるんだよ。

日本語でも人によって書く文章に特徴出るよね。それと一緒。

 

 

 

もう一つ例を上げたら、

 

「いつ結婚するか、子供を産むか産まないかは、各人の自由な判断によるべきだ。」

 

 

 

この日本文を回答例見ずに自分で書いた英文が下の英文。

 

 

C: "Each person should decide freely when they marry and whether they have a child or not."

 

 

上の日本語見てパッと書いたんだが、某参考書には下の英文が回答例として載っていた。

 

D: "Everyone should be free to decide when to get married and whether to have children."

 

 

どっちも自然な英文でどっち書いてもいいんだが(両方自然な英文というネイティブの回答)、後からDの英文見た時、こういう英文も私ならまず書かないなと思ったね。

 

例えば

 

「子供を産むか産まないかは」

 

この部分なんだけど、私は似た事を英語にする時は

普通下のような書き方してるんだ。

 

"I'm debating whether I should buy the game."

 

意味は「私はそのゲーム買うべきかどうか熟考している」なんだけど

"whether"使う時、私は普通こんな感じで"whether S +V"の形にする。

普段こういう英文書いてるから、上の問題文に対する英文でも

 

"whether they have a child or not."

 

こういう英文が自然と出てくるのであって、

 

"whether to have children."

 

こういう英文はまず出てこないんだよ。

普段こんな英文書いてないから。ちなみにネイティブは

こういう英文よく書いてるよ。私が書かないだけであって。

何で書かないのかというと書き慣れてないから。いつも使ってる英文でもなんの問題もなく通じるんだから書き慣れた方使うよね。

 

普段どんな英語使ってるかによってこういった違いが出てくる。これが書き手の個性として英文に現れてくるんだ。

 

 

 

 

英語を書く時、このように自分が身につけている英語の範囲内でいかに自分の言いたい事を表現するかが腕の見せ所であり、それがライティング力に関わってくる。

 

A: "It isn’t what he says that annoys me but the way he says it."

 

上でも出てきたこの英文だが、こんな強調構文知らなくてもいくらでも同じ意味の英文書けるんだよ。もちろん知ってて損は無いし、書けないより書けたほうがいいよ。でも例え知らなくても自分の知ってる英語、日頃使ってる英語でいかにして同じ意味の英文を書くかという「やり繰りする能力」も非常に重要であり、実際に英語を使う場合こうした能力が必要になってくる。

自分の英語力がしょぼくても、しょぼいなりにいかにして自分の言いたいことを相手に伝えるかが重要なんだよ。

 

 

 

例えば小さな子供が本取ってほしい時、誰構わず「本」「本」って単語連発するよね。もう少し大きくなったら「本取って」って言葉使えるようになる。大人は「そこの本取っていただけますか」ときちんと敬語使えるようになる。このように同じように本取ってほしいと言いたい時も、その時その時の自分が身につけている日本語の範囲内で、相手にこちらの意思を伝えてる。

 

 

英語も同じで、最初からネイティブレベルの多彩な表現の英語を書けるわけがないんだよ。最初は間違いだらけで非常にチープな言い回ししかできないが、それでもその下手な英語でいかにして相手に自分の言いたい事を伝えるかという「やり繰りする能力」、「その場を乗り切る能力」が英語を実際に使う時に重要になってくる。これは自分の英語力では書けないと思っても、そこで諦めるんじゃなくていかにして違う言い回しで同じ事伝える事できるか考えて、会話を途切れさせないことがチャットする上で重要なんだよ。

これ聞いて馬鹿らしいと思う人もいるかもしれないが、実際に英語を使うとなるとこういった泥臭い能力も必要になってくる。そしてこういった実践を繰り返していると、日本語の文章を英語に翻訳する時にも生きてくるんだよ。日本語見て、これは自分では英語にするの無理だと一瞬思っても、何とかやり繰りして英語に出来る粘り強さが出てくる。

 

でもこういったやり繰りする能力って例文暗記するだけでは身につかないんだよね。いくら日本文みて一瞬で英文が浮かぶようになっても、自分の頭で考えて英文書く訓練してないからいつまでたっても出来るようにならない。本当は後者のほうがライティングの勉強としては重要なんだよ。例文暗記なんかするより。例文暗記なんて苦痛まみれの勉強なんかしなくてもいくらでも楽にライティング力つける方法あるのに何故か誰もが例文暗記に走るよね。まあ1年後の英作文の試験のためなら例文暗記せざるを得ないと思うが、10年20年使えるライティング力付けようと思ってるなら、例文暗記はほんと苦痛が多くて益が少ない勉強方法だと思うよ。むしろ無理に暗記しようとすると英語の感性の習得にとって逆効果になる可能性さえある。

 

 

 

 

以上の説明で「やり繰りする能力」の重要性が理解できたと思うが、

次は具体的に実践でどうやって「やり繰り」するのか説明していきたい。

 

キーワードは「割り切ること」。

 

つまり自分が言いたいことさえ相手に伝わればそれでコミュニケーションが成立するんだから、「割り切ること」が重要なんだよ。

 

 

例えば
「私は彼を軽蔑する」
ということを言いたいとする時、
この軽蔑するって単語を知らなかったら英語書けないって思うでしょ?

 

 

実は書けるんだよ。

I hate him.

 

 

こう書けばいいだけ。

 


いや、hateは嫌うだからこれ間違ってると思うよね。「軽蔑する」と「嫌う」とは意味が違うんだから。
確かに日本語を英語に翻訳する場合は間違ってるよ。英作文の試験でも確実に減点されるだろう。

でも
「私は彼を軽蔑する」でも「私は彼を嫌う」でも私が言いたいことは相手に伝わるよね。

 

 

 

例えば私が次のA、Bを言ったとする。

A:「彼、図書館の本盗んだらしいよ。ほんと軽蔑するわー。見損なったよ」

B:「彼、図書館の本盗んだらしいよ。彼のこと嫌いになったわー。見損なったよ」

 


この場合、2つの文には大差無いよね。

「軽蔑するわー」使おうが、「嫌いになったわー」って言おうが

どちらでも私の「言いたいこと」は相手に伝わるよね。

この場合、軽蔑するに大した意味は無いんだし、いくらでも

他の言葉で代用できる。

 


つまり

I look down on him.
って言わなくても
I hate him.
でいいんだよ。

 

 

 

これで私が言いたいことが相手に伝わって会話が成立するんだからこれでいいんだよ。
この「割り切り」が実際に英語を使うときに非常に重要なんだ。
日本語の「軽蔑する」という言葉に囚われてるから、英語書けなくなってしまうんだよ。
いちいち辞書調べるのも面倒だよね。
チャットする時、日本語レベルでパッパッって書きたいよね。

 

 

だからこちらの意図さえ相手に伝われば良いと割り切って、I hate him.でいいんだよ。
英語書き慣れてない人ほどこの割り切りが出来なくて、日本語に囚われてしまってボロボロな英文書いてしまうんだ。

もちろん「軽蔑する」って英単語知ってるならそれ使ってもいいよ。それがベストだけど、知らなくてもいくらでもこちらの意図を相手に伝えることが出来るんだよ。

 

 

 

これが英語書くときのコツ。
まあ英作文の試験では間違いなく減点されるだろうね。だからあんな試験とかホントは受けないほうが良いと思うんだよね。ライティング上達の逆効果になるから。別に日本語→英語の翻訳家になるわけでもあるまいし、こっちの意図が相手に伝われば良いんだからこれで良いんだよ。

 

 

まだ良くないって思ってる?

 

 

そういう人はもう一度、自分は何のために英語を書いてるのか考えてみてほしい。
自分が「言いたいこと」を相手に伝えるために英語を書いてるんだよね?
決して思いついた日本語を英語に翻訳するために英語を書いてるわけじゃないはずなんだよ。

英語書くのに慣れてない人ほど元の日本語に囚われてしまって泥沼に入り込んでしまうんだ。
そして出来上がった英文は日本語に影響された不自然な英文の出来上がり。
英語書き慣れてない人ほど難解な単語使ったり、複雑な言い回しをしてしまうのは、この割り切りが出来なくて、元の日本語に囚われてるから。元の日本語で難解な言い方してるからと言って、それに対応する英語を辞書で探してきて使うからネイティブが使う英語から遠ざかってしまう。

 

 

とにかく「割り切る」ことが大切なんだよ。
実践で使える英語というのはこういう英語。
自分が知ってる英語で「やり繰り」して、自分の言いたいことが相手に伝わればそれでコミュニケーションは成立するんだから。

 

 

 

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