英語のライティング

英語の書き方についてのブログです

英語を書くには読むより桁違いの文法知識が要求される


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最近PS4サムライスピリッツっていう格闘ゲーム買ったんだけどよく出来てるよね。初代の正当後継って感じ。

ところでこのサムスピにはナコルルって人気キャラがいるんだけど(写真右のキャラクター)、そのナコルルは試合に勝った後、「大自然のお仕置きです」って言うんだよ。上のような勝利ポーズ取りながら。

この「大自然のお仕置きです」って英語にしたらどういうんだろってちょっと頭に浮かんで、

翻訳したのがこの英文。

 

It is a punishment from the nature.

 

取り敢えずネイティブチェックかけて、総合的に判断して、このシーンでのナコルルのセリフとして相応しいだろうと思われる英文はこれ。

 

That is a punishment from nature.

 

そして英語圏のファンサイトで翻訳されてた英文がこれ。

 

This is nature's punishment.

 

翻訳の仕方は人それぞれでどれが正解かは言えないけど、

私の英文も結構いい線ついてたよね。

大まかな構成は当たってたし。

 

 

この英文書く上でどこが迷ったのかと言うと、

 

1,ThatとItどっち使うべきか

2,punishmentにa付けるべきか

3,fromとbyどっち使うべきか

4,natureにtheを付けるべきか

 

自分が上の英文書く上ではこの4点がちょっと迷ったね。

どっちにしよって感じで。

 

 

 

 

 

まず最初のThatとItの違いなんだけど、英文自体はどっち使っても正解。

ただこのシーンでどっち使うほうがいいのかと言うとThatの方。

というのはナコルルはこの試合で相手を倒して、その後に「大自然のお仕置きです」って言ってるんだよ。倒れた相手が目の前にいる状態で言ってる。この場合はThat使うほうがいいんだ。

目の前ですでにお仕置きが行われてて、その結果相手が倒れてるのを見て、「それ」と言ってるわけだから

Thatを使うのが適切。

じゃあ

 

It is a punishment from nature.

 

っていう英文はどういった時に使えば良いのかというと、

例えば人を騙してばかりの詐欺師がいたとする。その人がカミナリに打たれて死んだのを人から聞いたときの発言としてはItの方が適切なんだよ。その人が実際にカミナリに打たれて死んだとこ見たわけじゃないから。

もしその人が自分の目の前でカミナリに打たれて目の前で倒れてるのを見てるならThat使うほうがいいけど、この場合人づてに話聞いてるだけだからね。だからItが正解。

纏めると目の前で実際にそのシーンが起こっててそれって指させる場合はThatを使うの検討すべきだね。

 

 

 

もう一つ例を上げたら

 

"The Switch is the most awesome gaming device that Nintendo has ever made."

 

こういう英文への返答として

 

A:"I agree with that."

 

B:"I agree with it."

 

の2つのパターンが考えられるがこの場合Aが正解。

このthatは上の英文全体を指しててそれに同意してる。

Bの英文は正確に言えば間違い。

ただこの文脈でIt使ってネイティブに通じるのかと言われたら100%通じる。

だから実際に使う時はそれほど気にしなくていい。

個人的な経験上、That使うべき文脈でIt使って通じなかったことなんて一度もないから。

 

 

 

 

 

次のpunishmentにaを付けるべきかというと付けても付けなくてもどっちでもいい。

両方正解。

ただ両方正解ってどういう事なんだよって普通思うよね。

それで

 

A: "That is punishment from nature."
B: "That is a punishment from nature."

 

どう違うのかネイティブに聞いてみた。

 

【ネイティブA】 “That is punishment from nature” sounds better to me. Adding the “a” sounds a bit weird since “that’s punishment from nature” can be used to describe multiple punishments and a singular punishment. Both mean basically the same thing

 

 

【ネイティブB】 you could maybe use B to emphasize that one particular punishment, whereas A could refer to a whole experience being punishment.
for example: i spilled coffee on my shirt today! that is a punishment from nature.

today i missed the bus, spilled coffee on my shirt, and had an argument with my boss! this is punishment from nature.

 

つまりどういうことかというとThatを指し示すものが単数で一つの罰だということを強調したいならaを付ける。そのThatを指すものが多くの罰を含んだ1つの経験を指すならaを付けないということ。

 

例えばある村で今年地震火事水害凶作と立て続けに災難が起こったとする。それは自然の罰だと言いたいなら、それを指し示すのは個々の災難じゃなくて村で今年起こった災難ひっくるめてるのでaを付けないということ。

 

このゲームの話題に戻ると、このシーンでのナコルルの発言ではThatが指してるのは「あなたが倒されていること」なので、これは1つの罰だから1つの罰ということを強調したいならaを付けてもいいし、別に付けなくてもいい。どっちでもいいということ。

 

 

 

 

 

 

次のfromかbyで迷ったというのは、結論から言えばこの場合どっち使っても正解。

of使っても正解。

ただ個人的には他の選択肢があるならあまりbyやofは使いたくないというか、経験上日本語の感覚に釣られてbyとかof使うと間違ってること結構あるんだよね。

それでfrom使っただけで別にbyやof使ってもいい。

 

byの話題が出たのでついでに言うと、

学校で受動態作る練習したことあるでしょう。

 

He bought the book.

 

を受動態にしなさいって問題で、

 

The book was bought by him.

 

って英文書くやつね。

実は

 

The book was bought by him.

 

こういう英文は不自然でネイティブはまずこんな英文書かないんだよ。

ここで誤解しないで貰いたいのは受動態自体はネイティブはよく使うということ。

ここは間違わないでね。

どうもこの件を誤解してネイティブは受動態自体あまり使わないと思ってる人がいるみたいだけど実際はネイティブは受動態良く使う。

ただ受動態の後に"by him"なんてネイティブはあまり付けないんだよ。

その理由として以下に述べることは個人的に思ってるだけであって話半分に聞いてほしいんだけど、

 

 The book was bought

 

って感じにBookを文頭に持ってきて受動態作るということは

「その本は買われた」と言うことを強調したいわけよ。

誰に買われたかなんてどうでもいい、とにかく誰かに買われて

 

The book was already bought and is sold out at the bookstore right now.

 

その結果売り切れてるっていうことを言いたいわけ。

誰が買ったかなんてどうでもいいよね、この場合。

受動態使うならこういう文脈で使うべきであって、

 

The book was bought by him.

 

って感じでby him つけて彼によって買われたことを強調すると、わざわざbookを文頭に持ってくる意味が無いんだよ。この英文だとせっかくbook前に持ってきて受動態にしてbookが買われたことを強調しようとしてるのに、あとでby himつけてるから強調部分がby himに移ってしまって受動態にした意味が無くなるんだ。彼によって買われたことを強調したいならhimを文頭に持っていって

 

He bought the book.

 

って普通に彼がその本買ったって言い方のほうが自然なんだよ。

わざわざ受動態にする必要ない。

 

だからネイティブは

 

The book was bought by him.

 

なんて言い方あまりしないんだけど、既に上で述べたようにこの部分を間違って解釈してネイティブは受動態自体あまり使わないと思ってる人がいるみたいなんだよ。

それは間違いだから。

ネイティブは受動態自体は良く使う。

ただ日本の学校で習う受動態の書き換え問題のような英文は書かないということ。

ここ間違わないでね。

 

 

 

後、ofについてなんだけど日本語の感覚に引きずられるとof多用しがちなんだよ。

例えば「私は学校行事のメールを受け取った」っていう文章を英訳する場合、

 

A:"I received an email about a school event"

B:"I received an email for a school event"

C:"I received an email of a school event"

 

 

こういう書き方が思い付くけど、AとBは自然な英文だけど

Cはちょっと不自然だね。こういう言い方はネイティブはまずしない。

でも日本語の感覚では「学校行事のメール」の「の」をofにしてしまいがちだよね。

 

ここから先の説明は私の勝手な想像なので話半分に聞いてほしいんだけど、

A,Bの英文とCの英文だとちょっと意味が違ってくるね。

AとBは一般的な数多くあるメールのその内の一つが学校行事に関するメールだといってる。

でもCの英文だとただのありふれたメールじゃなくて「学校行事のメール」の1つを受け取ったって読み取れる。

 

つまり学校行事のメールは他にもあってその内の1つを受け取ったってニュアンスが出てくる。

今言ってることネイティブに聞いたわけじゃなくて私が想像で話してるだけだから間違ってる可能性あるけどCの英文はAとBの英文とはちょっとニュアンス変わってくるね。

 

 

 

 

 

 

 

最後にnatureにthe付けた理由だけど、このキャラは自然の中で生きてて、だから彼女にとっては自然とは概念上のものじゃなくて本当にありふれた日常的なもの。

その彼女が大自然のお仕置きですって言ってるわけだから、the natureって感じでtheつけてその自然を自分がいつも触れてる自然に特定して言ったほうがいいんじゃないかなって思ってtheつけた。

 

 

 

 

 

 

以上色々説明して来たけど、ここで私が言いたい事は

 

That is a punishment from nature.

 

こんな短い英文読むだけならすごく簡単なのに、じゃあ実際に自分で英文書くとなるとこれだけ多くの文法知識が必要になってくるということなんだ。自然な英文を書こうと思ったらリーディングとは文字通り桁違いの文法知識が要求される。

文法書読むだけでは英語書くのに全くの不十分だという理由分かるよね。ロイヤル英文法とかあんな辞書みたいな文法書でも全然足りないんだよ。正しい英文書くには。

簡単そうに見える英文でも自分で書くとなるとなかなか書けないというのはこのためなんだよ。